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大阪府民のみなさまへ
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紫外線は雪眼炎症や白内障などの原因になります。UVカットのサングラスなどで対策を考えましょう。
令和5年4月更新
紫外線が、皮膚に与える害については、ずいぶんと知られるようになってきています。しかし、紫外線が眼にも悪影響を与えることは、意外と知られていません。紫外線の影響で生じる眼の障害には急性のものと慢性のものがあります。
特に、7月8月など紫外線の強い季節は十分注意しましょう。
紫外線の中でも波長の短いB波は、眼にも多大な影響を及ぼします。代表的な急性障害は、「紫外線角膜炎(雪眼炎)」で、山や海のレジャーで多く、眼の日焼けのような状態です。結膜充血や異物感が生じますが、多くは48時間程度で回復します。ひどい場合は、角膜の表面がはがれ、強い痛みと涙が出ます。急性障害を繰り返していると慢性的な障害にもつながります。
夏の海やスキー場では、太陽光の反射で通常よりも多くの紫外線を眼に浴びるため、眼を守ることが大切です。
翼状片という白目が黒目の中まで侵入する状態です。翼状片が進行すると、乱視など視機能にも影響し、手術が必要になることがあります。また、強い紫外線を長期間浴びると、水晶体のたんぱく質が変性し、白内障になりやすいことが報告されています。
外出時には、帽子をかぶったり、UVカットのサングラスや眼鏡などをかけたりして紫外線を軽減しましょう。紫外線対策には、7センチ以上の大きなツバのある帽子も効果的です。
眼鏡は、どうしても側面の隙間から紫外線が入り込みます。なるべくツルが太いもの、レンズの大きいもの、ゴーグルに近い顔にフィットした形のものを選びましょう。色の濃いレンズは視界が暗くなることで瞳孔が開き、レンズと顔の隙間から入る紫外線が眼の奥に届いてしまうので、外側から眼が見えるくらい薄い色のレンズがお勧めです。帽子と併用するのが望ましいでしょう。なお、UVカットされていないものでは紫外線対策にはなりません。
眼にも影響を与える紫外線のB波は、7月前後がもっとも強いことが分かっています。レジャーなどで強い紫外線を浴びるときはもちろん、日々の生活で浴びる紫外線も十分気を付けたいものです。
通常は、昼間の時間帯が紫外線の害が強いとされていますが、眼に関しては日中よりも午前中のほうが多く紫外線を浴びる危険性があると言われています。ちょうど通学や通勤の時間帯にあたります。眼の紫外線対策を心掛けましょう。
眼鏡やサングラスの選び方に迷ったら、眼科の専門医に相談しましょう。