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大阪府医師会について

会長あいさつ

 令和6年12月19日に開催されました第329回大阪府医師会臨時代議員会で会長に選任・選定され、令和7年1月1日より伝統ある大阪府医師会の会長を拝命いたしました。在任中に急逝された中尾正俊・前大阪府医師会長の後を引き継ぎ、諸先輩方が大切にされた「国民医療を守る」「大阪府民の命と健康を支える」という視点で会務に邁進いたします。

 私は平成22年に大阪府医師会理事に就任し、医療保険や庶務などに携わってまいりました。平成28年からは副会長として、産業保健や救急医療、労災保険など幅広い分野を担当させていただきました。こうした経験をいかしながら、大阪の医療・介護・福祉の発展に少しでも貢献していきたいと思っています。

 昨今の物価高騰や賃金上昇によって医療機関の経営は非常に苦しくなっています。医療は診療報酬による公定価格のため、スタッフの賃金上昇分や経費を価格に転嫁することができません。一方で、感染症などのリスクもある中で懸命に働く従業員に報いることも大事ですし、感染対策の徹底など患者さんに安全な受診環境を提供することも必要です。

 しかしながら、国は増え続ける国民医療費を抑制する政策を打ち出し続けており、このままでは地域医療に支障を来す恐れがあります。医療は社会的共通資本であり、皆が協力して守っていかなければなりません。医師会はその砦であり、地域の皆様、患者さん、医療者の声をしっかりと受け止めて活動していく必要があると考えます。

 今後も行政や関係機関と連携して地域の実情に応じた医療提供体制の構築を推進してまいりますので、皆様のご理解・ご支援をお願い申し上げます。

第19代 大阪府医師会長
加納 康至(かのう やすし)
令和7年1月