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手足口病は、手足、口の中などに赤い発疹ができる病気です。
令和6年7月更新
手足口病は、ウイルスによって引き起こされる夏風邪の一種です。口の中や手のひら・足の裏などに、小さな赤い発疹ができることから、この名前がついています。その年に流行するウイルスによっては全身に発疹が出たり、高熱を伴うこともあります。
6歳以下の子どもに多く、中でも3歳以下が全体の約4分の3を占めます。ほとんどの子どもが乳幼児期に経験し、免疫を得ていきます。しかし、原因ウイルスは数種類ありますので、複数回かかる場合もあります。大人も発病することがあります。
ほとんどの場合が、1週間程度で完治しますので、心配いりません。しかし、まれに髄膜炎や脳炎などを発症することもありますので、高熱が続く、痙攣を起こすなどが見られる場合は注意が必要です。
また、手足口病はウイルスによって引き起こされますので、伝染することがあります。今のところ、特効薬はなく、症状をおさえる対症療法のみとなっています。感染対策としては、石鹸で丁寧に手洗いをすることです。
乳幼児の場合、熱が下がっても口の中が痛くて食欲がなくなることがあります。こまめに水分を摂取させ、脱水を起こさないようにしましょう。
手足口病は、口の中に赤いプツプツができるのが特徴です。症状が出ても慌てず、落ち着いて、かかりつけ医に受診しましょう。また、手足口病は保育園や学校への出席停止を指示する感染症ではありません。発疹が残っていても登園・出席ができます。詳しくはかかりつけ医に相談してください。