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げんき情報

睡眠時無呼吸症候群

いびきは体の注意信号、ひどい時は専門医で相談を。

平成20年3月30日放送

いびきをかいている人を見ると、気持ち良さそうに眠っていると思いがちです。しかし、いびきをかいているときの睡眠は必ずしも深いとは限りません。しかも、いびきをかく人のうち、かなりの人が睡眠中に何度も呼吸が止まることがわかっています。いびきは体の注意信号であるという認識をもち、早めに専門医を受診するようにしましょう

●いびきはなぜ起こる?

 あおむけに寝ると気道が狭くなって、空気の通りが悪くなります。このような状態でも通常は問題はありません。しかし疲労や飲酒、老化などによって筋肉が緩んでくると、気道はさらに狭くなって、吸い込んだ空気がのどの粘膜を摩擦しながら通り、摩擦音が起きます。また気道内の分泌物が振動して音がでます。これがいびきの正体です。疲労や飲酒が原因で起こるいびきは一時的なものですが、鼻やのどに何らかの異常があったりすると、慢性的に気道が狭くなり、いつもいびきをかくようになります。そして、時には気道が塞がってしまい、呼吸が止まってしまうことがあります。

●「睡眠時無呼吸症候群」とは

 10秒以上の呼吸停止が、7時間の睡眠中に30回以上、あるいは1時間の睡眠中に5回以上認められ、居眠りや頭痛などのさまざまな症状を伴うものを、「睡眠時無呼吸症候群」と言います。

●体に様々な影響を及ぼす「睡眠時無呼吸症候群」

 「睡眠時無呼吸症候群」になると、慢性的な睡眠不足になり、昼間に強い睡魔におそわれ、頭痛がしたり記憶力や集中力の低下を招きます。また「睡眠時無呼吸症候群」が長期間続くと、体が慢性的に酸欠状態になり、心臓に負担がかかって高血圧や心不全、不整脈、心筋梗塞などの重い合併症を引き起こすこともあります。

●睡眠時無呼吸症候群を防ぐには

  • 横向きに寝る
  • アルコールは筋肉を緩めるので、深酒をしない
  • 肥満にならないようにする

 それでもイビキがひどい時には、医療機関での検査や治療が必要な場合もありますので、早めに専門医を受診するようにしましょう。

睡眠時無呼吸症候群