FOR CITIZEN
大阪府民のみなさまへ
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突然死を引き起こすこともある心筋梗塞。
発症時には一刻も早く医療機関に運ぶことが大切です。
平成20年1月27日放送
心筋梗塞は狭心症が悪化して起こるものが約60%。前兆に気づかないものを含めて何の前ぶれもなく、いきなり起こるケースが30~40%を占めるといわれています。自分の健康状態を把握し、発作時に受診が遅れないようにすることが必要です。
心筋梗塞は、心臓の表面にある冠動脈に血栓(血液の塊)が詰まって、血液の流れ(血流)が止まり、心筋細胞が血液不足となり壊死してしまう病気。太い血管が詰まった場合には、突然死の原因になることもあります。
一方、血流の減少、途絶えが一時的で心筋細胞が壊死までに至らないものが狭心症です。
これらの病気の大きな原因は動脈硬化です。心筋梗塞や狭心症を予防するには、動脈硬化を予防・改善することが大切です。
心筋梗塞はどんな状況でも起こる可能性がありますが、血液が固まりやすくなる朝や、1日の疲れがたまる夜に多く起こります。また寒い季節に起こりやすく、急激な温度の変化も危険です。また体内の水分が減ると血液が固まりやすく、血栓もできやすくなりますので、暑い季節や入浴後は十分に水分補給をすることが大切です。
特徴的な症状は、突然、締め付けられるような胸痛で、冷や汗を伴うことも多くあります。しかし痛みは心臓のある左胸のみとは限りません。肩・腕・背中・あごといった上半身のさまざまな部位に痛みを感じることや、痛みというより胸に圧迫感を覚えることもあります。
心筋梗塞の発作が疑われる場合は、一刻も早く救急車を呼ぶようにしましょう。発作から治療までにかかる時間が生死を分けます。
自分の健康状態を把握するために、定期的に健康診断を受けるようにしましょう。そして発作が起きたときに備えて、あらかじめかかりつけ医に、適切な医療機関や医師を紹介しておいてもらうとよいでしょう。