FOR CITIZEN
大阪府民のみなさまへ
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肺炎は、死亡原因の第4位。風邪と間違えずに、早期に治療することが大切です。
平成19年1月21日、20年9月14日放送
わが国の死亡原因の約9%を占めている肺炎。がん、心臓病に続き、死亡原因の第3位となっています。
高齢者では特に重症化しやすいので注意が必要です。
肺炎は肺の組織に炎症が起きる病気の総称です。感染による「細菌性肺炎」が多く、はじめは喉の痛みや鼻水、鼻づまり、発熱、咳、痰、呼吸困難や胸の痛みなどの症状が現れます。
特に重症化しやすいのは、65歳以上の高齢者や、心臓病や腎臓病など慢性疾患がある人、もともとほかの呼吸器系の病気がある人です。
細菌性肺炎を防ぐには、風邪やインフルエンザにかからないようにすることが第一です。高齢者や慢性の病気のある人は、インフルエンザの予防接種を受けるようにしましょう。加えて、「肺炎球菌ワクチン」を接種すれば、肺炎の予防効果や重症化防止効果がより高まります。
感染しやすいのは、身体が弱ったときです。不規則な生活やストレスなどによる疲労をためないようにして、睡眠を十分にとり、栄養のバランスのとれた食事をすることが大切です。
また、風邪の季節にはできるだけ人ごみを避け、マスクをするようにしましょう。また、外から帰ったら、うがいや手洗いをしっかり行うようにしましょう。
肺炎は、風邪と症状がよく似ています。そのため、風邪と間違われて治療が遅れることが少なくありません。場合によっては命にかかわることもありますので、しっかり見分けることが大切です。
風邪の場合、症状が1週間程度で治まりますが、肺炎は長引くことが多いのが特徴です。また、熱や咳などの症状が強く出ます。黄色っぽい色のついた痰が出る場合も、肺炎の疑いが強くなります。
ただし、高齢者の場合、このようなはっきりとした症状がでない場合も多くあります。「元気がない」「食欲がない」「息切れがする」といった症状があった場合は、すぐにかかりつけ医を受診しましょう。
特にお年寄りの場合には、免疫力が落ちているため、ちょっとした風邪から肺炎を起こすことが少なくありません。身体の不調を感じた場合は、すぐにかかりつけ医を受診するようにしましょう。