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大阪府民のみなさまへ
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かぜの後には注意!長く続く鼻づまりには蓄膿症(副鼻腔炎)が疑われます。
平成29年10月更新
鼻の穴から入った空気が、気道へ抜けるまでの中央の空洞を「鼻腔」といいます。鼻腔の周囲には空洞があり、これを「副鼻腔」といいます。副鼻腔と鼻腔は「自然孔」という小さな穴によってつながっています。この副鼻腔に炎症が起こるのが副鼻腔炎、いわゆる蓄膿症です。
蓄膿症(副鼻腔炎)の多くは風邪によって鼻腔に感染したウイルスや細菌が、自然孔を通って副鼻腔にまで感染することで起こります。ほとんどの場合1~2週間で治まります。
しかし、粘膜が二次感染を起こすなどして、炎症が更に悪化するという悪循環に陥り、慢性副鼻腔炎となる場合がありますので注意が必要です。
また、気管支ぜんそくやアレルギー性鼻炎があると、粘膜が腫れやすく慢性副鼻腔炎を発症しやすいので、注意が必要です。
鼻汁に膿がまじるため、粘っこい鼻汁や黄色っぽい鼻汁が出ることもあります。また鼻汁がうまく排出されず、のどに回って落ちることもあります。
特に額や目と目の間が痛みます。また、歯の痛みを訴えることもあります。
鼻が詰まってにおいが分からなくなるだけでなく、慢性副鼻腔炎が長期化すると、においを感じる嗅細胞が変性して、においを感じられなくなることもあります。
急性副鼻腔炎はほとんどの場合、かぜの後に起こり、治りきらないと慢性副鼻腔炎に移行することがあります。熱やせきが治まったのに、鼻汁、鼻づまりが一週間以上続く場合は、耳鼻咽喉科を受診しましょう。