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大阪府民のみなさまへ
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若い人も要注意!尿酸値をチェックし、予防を心がけましょう。
令和2年1月更新
現在、痛風の患者さんは、年々増える傾向にあります。
中高年の病気というイメージが強い病気ですが、最近は若年化しており、20~30歳代で発症する人も多くなっています。
痛風は、足の親指の付け根の関節などに、急に激しい痛みが起こります。関節が痛む病気は、ほかに「関節リウマチ」もありますが、痛風は腫れて真っ赤になる、痛みは夜中か明け方に起こる、圧倒的に男性に多い、などが特徴です。
痛風は、体内の老廃物の一種である「尿酸」という物質が関節に溜まって起こります。 通常、体内で合成された尿酸は、尿や便と一緒に排泄され、血液中の尿酸の量は一定レベルに保たれるようになっています。しかし、尿酸が多量につくられるようになったり、尿酸の排泄が悪くなると、血液中の尿酸量が増加し、「高尿酸血症」を引き起こします。「高尿酸血症」が続くと、溶けきれなくなった尿酸が結晶となって関節内にとどまり、痛風の症状が現れます。痛風患者の97~98%は男性です。女性は、女性ホルモンの作用により、尿酸が体内に溜まりにくいためです。
高尿酸血症は、痛風だけでなく、内臓にもさまざまな影響を及ぼします。
痛風は、尿酸値を上げないよう、生活習慣を改善することによって予防できます。健康診断の際に、尿酸値をチェックし、予防を心がけましょう。