大阪府における糖尿病医療連携とは
我が国の糖尿病有病者数は、平成24年国民健康・栄養調査によると、「糖尿病が強く疑われる者(糖尿病有病者)」が約950万人、「糖尿病の可能性を否定できない者(糖尿病予備群)」が約1,100万人で、両者を合わせると約2,050万人と推計されています。
大阪府においても、平成22年における糖尿病の有病者推定数(40歳から74歳)は73万人と2年間で約10万人増加しており、「糖尿病の可能性を否定できない者」を含めると約208万人となっています。
糖尿病は、心血管疾患のリスクを高め、放置すると神経障がい、網膜症、腎障がいなどの合併症を併発します。それらの合併症が悪化すると、失明や透析治療が必要となるなど、患者のQOLの低下等を招くことにより、社会的経済的活力と社会保障資源に多大な影響を及ぼします。
今後も急速な高齢化に伴い、患者のさらなる増加が予想されることから、糖尿病の発症予防の取組みに加え、適切な早期治療と重症化予防の強化が重要と言えます。
大阪府での糖尿病治療について
糖尿病患者が良い療養生活を送るためには、糖尿病が早期に発見され、適切な管理・治療を継続することです。
また、糖尿病合併症の発症予防についても、糖尿病の発症を早期に発見し、生涯を通じて治療を継続することが必要です。受診の中断は、治療過程で最も予後を悪化させる恐れがあります。まずは、かかりつけ医を決め通院することが重要です。
糖尿病連携手帳(日本糖尿病協会発行)の活用
概要と目的
日本糖尿病協会では、糖尿病患者が質の高い糖尿病診療を受けられるよう、糖尿病連携手帳を作成し、患者様に配布しております。「かかりつけ医」や「専門医」、「かかりつけ眼科医」、「かかりつけ歯科医」を受診する場合は診察に必ず持参することが効果的であります。検査値や治療内容、合併症の検査所見などが記録でき、病診連携の役割を担う手帳(患者の自己管理)となっております。
入手方法についてはかかりつけ医等にご相談ください。
参考サイト
■ 日本医師会「足チェックシート」
⇒日本医師会ホームページ>糖尿病対策>糖尿病に関するパンフレット・リーフレット等>糖尿病性神経障害ポスター等