
TO DOCTOR
医師・医療関係者のみなさまへ
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府医ニュース
2025年4月2日 第3104号
高石市と高石市医師会(矢田克嗣会長)は1月23日午後、高石市内で、「医療、介護、障害専門職向け講習会――顔の見える関係構築をめざして」を開催。高石市の医療、介護、障害福祉関係者、約150人が参加した。矢田会長は、冒頭のあいさつに続き、地域包括ケアにおいては今後、医療・介護連携が必要だと述べ、「医、介連携の取り組みについて」と題して講演。矢田会長は本講習会のような多職種連携会議を開催し、顔の見える関係を構築し、連携強化に努めていくと強調した。特に、高石市のような小さな市では、今回のように医療、介護、障害関係の専門職約150人が一堂に参加できる会が開催できるという利点があり、後方支援病院との連携も進めていくとした。また、「地域資源の把握」については、多職種連携のためのマップ作りを行うと言明。高石市は小規模の事業所が多く、単体では対応が困難な場合も多いが、いくつかの事業所が協力することで、大きな事業所に負けない仕事ができると説述し、そのためのマップ作りであると力を込めた。
さらに、「急変時対応等の体制構築」についても言及。共同で急変時対応を行うことで、小さな事業所でも、切れ目ないサービスを提供できるのではないかと見通した。「在宅医療の普及啓発」では、健康フェスティバルなど市民が参集する際に、普及啓発活動を行うことが重要と指摘。ACPは特にこれからの多死の時代に必要な概念であり、市民に向けて啓発していきたいとの考えを示した。
講演終了後は、食事をしながら、参加者が懇親を深め、顔の見える関係づくりに貢献できた。今後はいかに連携を深めていくかが課題となる。
報告・写真提供 高石市医師会