
TO DOCTOR
医師・医療関係者のみなさまへ
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府医ニュース
2025年4月2日 第3104号
大阪・関西万博では1日最大22万人、期間中は2800万人余りの来場が予想されている。過去の万博を見ると、傷病者発生割合は1千人あたり1~5人で、1日あたり約200~1千人の発生が想定される。こうした傷病者に対しては西ゲート・リング北・東ゲートの3カ所の診療所および5カ所の応急手当所で対応することになる。
西ゲート診療所は災害発生時の拠点となる機能も持ち、救急・災害医療に長けた医師を含む2人が常駐する。
リング北・東ゲート診療所には日曜日・祝日に出務可能な医師を募り、府医から医師を各2人派遣する。延べ144人が医療面で万博を支える。
日本国際博覧会協会を中心に研修体制にも力を入れた。2月23日・24日には多数傷病者研修が座学で行われた。3月9日には平時の医療救護体制、12日には看護師やクラークも含めた多職種での演習が会場内の診療所で実施された。宮川松剛副会長、栗山隆信理事が出務し、4月10日には府医で伝達講習を開催する予定としている。
3月12日の演習は、西ゲート診療所で行われた。この日は多数傷病者の発生を想定。診療所前には多数の傷病者(人形)が横たわり、状況に応じてベッドに運びこまれる。宮川副会長はトリアージで「赤」と判定された患者に対応した。緊迫した雰囲気の中で、患者の状態確認から点滴や気管内挿管などを行い、救急搬送指示などの対応を担った。