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医師・医療関係者のみなさまへ
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府医ニュース
2025年4月2日 第3104号
大阪府医師会は令和6年12月14日午後、府医会館で6年度第3回新生児蘇生講習会を開催した。本講習会は年4回実施しており、今回は新生児蘇生法の基礎講習の修了認定者を対象としたスキルアップコース(Sコース)。会員や看護師、助産師など約30人が参加した。
はじめに、笠原幹司理事があいさつ(大橋敦氏〈関西医科大学附属病院小児科准教授〉代読)。妊産婦の高齢化によりハイリスクの妊娠・分娩が増加する中、不測の事態に迅速に対応できる人材の育成が重要であると本講習会の意義を語った。
引き続き、大橋氏がA・Bコースの復習をかねて講義。新生児の蘇生においては、「肺液を空気で置換し、換気すること」が最も効果的で重要と説示し、人工呼吸を確実に実践できれば、新生児仮死の90%は蘇生可能であると強調した。その上で、「新生児蘇生法(NCPR)アルゴリズム2020」について解説を加えたほか、出生時のチェックポイントを提示した。
その後、受講者はグループごとに蘇生訓練用の人形を用いて手技実習およびシナリオ実習を行い、蘇生技術の向上に取り組んだ。