
TO DOCTOR
医師・医療関係者のみなさまへ
TO DOCTOR
医師・医療関係者のみなさまへ
府医ニュース
2025年4月2日 第3104号
2月24日、第13回となる「大阪マラソン2025」が開催された。大阪府庁前をスタートし、大阪城公園をフィニッシュ地点とする42.195㌔のコース。当日は時折雪が舞う寒空の中、沿道に集まった観衆の応援を受けながら、約3万4千人のランナーが完走を目指した。
大阪マラソン組織委員会には、加納康至・大阪府医師会長が委員として参画しているほか、安全な環境整備とランナーの健康サポートを目的に「医事・救護専門部会」が設置され、前川たかし理事が副委員長に就任。救護所や救急車・救護車の配備などの検討を重ねた。また、府医は日本医師会認定健康スポーツ医を中心に22人を救護所や収容バスなどに派遣。大阪臨床整形外科医会(貴島浩二会長)からは52人が出務し、怪我や体調不良を訴えるランナーに手際よく対応した。そのほか、メディカルランナーや移動AED隊などが編成され、広範囲に及ぶサポート体制を構築し、ランナーおよび観客の事故に備えた。
当日、前川理事は救護副本部長として早朝から救護本部に出務し救護体制などを確認。さらに、清水智之理事とともにコース上に設置された各救護所を回り出務医師らを労いつつ大会を見守った。
なお、今大会も山中伸弥氏(京都大学iPS細胞研究所名誉所長)がアンバサダーを務めており、ランナーとしても3時間22分28秒で完走した。
救急搬送は11件、救護所利用は285件であり、1件のAED使用があったものの、出務医師らの迅速な対応により命に別状はなかった。