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医師・医療関係者のみなさまへ

第1回 JMAT研修基本編

府医ニュース

2025年3月26日 第3103号

大規模災害時の組織的な支援活動を学ぶ

 大阪府医師会は令和6年12月15日、6年度第1回「府医JMAT研修基本編」を府医会館で終日にわたって開催した。本研修会は、災害医療体制の確保・充実に向けて、JMAT(日本医師会災害医療チーム)活動への理解を促進し、災害時の支援活動を一体的・組織的に図ることを目的に実施。医師・看護師など医療従事者22人が参加した。
 冒頭、鍬方安行理事があいさつ。今後予想される大規模災害などの発生に備え、平時からの対策が重要と述べ、災害時の組織的な医療支援活動について理解を深めてほしいと期待を寄せた。
 プログラムは、日医JMAT研修要綱に基づき構成。鍬方理事、藤見聡氏(大阪急性期・総合医療センター高度救命救急センター長、救急診療科主任部長)、松田宏樹氏(厚生労働省DMAT事務局)、田治明宏氏(広島大学大学院医系科学研究科)ら11人が講師およびファシリテーターを務めた。
 まず、「災害医療概論」「JMAT総論」に関する講義を実施。災害医療やJMATの基礎知識、災害時の医療体制などを解説した。その後、参加者は4グループに分かれ、▽本部機能・救護所の運営▽情報の共有・記録▽トリアージ▽被災地における活動――など実際の災害現場に即した実習を受講した。
 研修後には、すべてのプログラムを修了した参加者に日医より修了証が交付される。