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府医ニュース
2025年3月19日 第3102号
令和6年度大阪府内衛生検査所管理指導医師および細胞診担当者と大阪府医師会細胞診管理委員会委員との懇談会が2月6日夕刻、府医会館で開催された。当日は、府医細胞診管理委員会委員と府内の衛生検査所6施設から12人が参集した。
冒頭、前川たかし理事があいさつ。本懇談会は細胞診査の精度管理に関する諸課題について情報共有を行うため昭和53年度より実施していると述べ、本会事業に反映させていきたいとして忌憚のない意見交換を求めた。
話題提供では、「肺癌取扱い規約・WHOに新たに記載された呼吸器細胞診報告様式の異形atypicalについて」と題して、河原邦光氏(神戸大学大学院医学研究科地域連携病理学特命教授)が講演。河原氏は、「肺癌取扱い規約第9版」において判定区分が4カテゴリー(陰性・異型・悪性疑い・悪性)に変更されたと伝えたほか、「異型atypical」に関する項目を中心に解説を加えた。
引き続き、令和5年度分「細胞診業務実態」調査に関して、①総論(井上健委員長)②婦人科細胞診(市村友季委員)③呼吸器細胞診(藤田茂樹委員)④その他の細胞診(孝橋賢一委員)⑤アンケート(桜井孝規委員)――を報告した。
その後、「HPV検査単独法とLBC」をテーマに意見交換。植田政嗣氏(畿央大学大学院健康科学研究科教授/同委員会委員)が、「子宮頸がん検診における液状化検体細胞診(LBC)の普及率と有用性に関する実態調査」を説示し、LBCのメリットやデメリット、国内での受け入れ体制などについて議論が交わされた。