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医師・医療関係者のみなさまへ

World Diabetes Day(世界糖尿病デー)〝おおさか〟

府医ニュース

2025年3月5日 第3101号

2024セレモニー

 世界に広がる糖尿病の脅威に対応するために、インスリンを発見したカナダのバンティング博士の誕生日である11月14日を「世界糖尿病デー」として定め、糖尿病の啓発活動を展開している。
 大阪府医師会などで構成する大阪糖尿病対策推進会議(代表=清野裕・JADEC〈日本糖尿病協会〉理事長)は令和6年11月14日夕刻、府医会館でWorld Diabetes Day〝おおさか〟2024セレモニーを挙行した。清野氏による開会あいさつに続き、加納康至・大阪府医師会長代行(当時)があいさつ(澤井貞子理事代読)。国は人工透析の新規患者数の減少に向けて糖尿病性腎症重症化予防事業を全国的に展開しており、大阪府でも各医療保険者を中心に受診勧奨や生活習慣改善の保健指導など積極的な取り組みが推進されていると説示。府医でもそれらの取り組みを後押しし、元年度より大阪府から受託している糖尿病性腎症重症化予防アドバイザー事業を推進するとともに、かかりつけ医・専門医・自治体間で地域課題の共有や連携強化に取り組んでいると述べた。
 続いて、清野氏が「JADEC(日本糖尿病協会)・日本糖尿病学会によるスティグマ払拭のための活動――呼称問題の最終案」と題して講演した。清野氏は、糖尿病という病名が持つスティグマ(差別・偏見)について説明。そのスティグマを払拭するために呼称を「ダイアベティス」に変更する動きが高まっていると報告し、理解を求めた。
 最後に、同会議幹事を務める細井雅之・府医理事がディアモール大阪やキッズプラザ大阪で実施したサブイベントを報告。当日は、糖尿病の予防・啓発の願いを込め、日没後に大阪城がシンボルカラーのブルーにライトアップされた。