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医師・医療関係者のみなさまへ

郡市区医師会地域医療担当理事連絡協議会

府医ニュース

2025年3月5日 第3101号

保健医療協議会の重要性伝える

 郡市区医師会地域医療担当理事連絡協議会が令和6年11月29日午後、大阪府医師会館で開かれ、保健医療協議会の重要性を改めて確認した。

 栗山隆信理事の司会で開会し、はじめに加納康至会長代行(当時)があいさつ。府医・大阪府病院協会・私立病院協会合同懇談会の中で「病院経営の厳しさを目の当たりにした」とする一方、地域医療体制の充実には、「かかりつけ医を後方から支える病院の存在が不可欠」とし、安定的な運営が必要だと理解を求めた。また、1月下旬より各圏域で保健医療協議会が開催されると言及。地域の医療提供体制を話し合う重要な機会であり、郡市区医師会が中心的な役割を担ってほしいと訴えた。
 引き続き、宮川松剛副会長が、「令和6年度の各圏域における保健医療協議会に関して(地域拠点事業、紹介受診重点医療機関など)」と題して話題を提供した。まず、中尾正俊・前府医会長が掲げた方針の一つが「地域医療体制の充実」であったと説示。氏が重視した病院団体との懇談で見えた課題をまとめ、吉村洋文知事に要望書という形で手交したと振り返った。
 次いで保健医療協議会に関して詳説。圏域ごとの地域医療の問題点を協議し、「最終的に大阪府医療審議会に集約される」とした。また、第8次医療計画に記された「在宅医療に必要な連携を担う拠点」「在宅医療において積極的役割を担う医療機関」について触れ、24時間急変時対応できる体制づくりをポイントに挙げた。宮川副会長は、在宅医療体制の構築には、「後方支援病院の確保が必要」と力説。病院経営の厳しさを認識しながら、保健医療協議会で討論してほしいと結んだ。