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府医ニュース
2025年3月5日 第3101号
大阪府医師会勤務医部会(部会長=澤芳樹・府医副会長)は令和6年11月28日夕刻、大阪市内で在阪5大学・2行政医師会役員との懇談会を開催。勤務医部会役員や府医役員らも出席し、意見を交わした。
懇談会は、杉本圭相・同部会副部会長(府医理事)が司会を務め、はじめに加納康至・府医会長代行(当時)があいさつ。冒頭で、中尾正俊・前府医会長の逝去に際し黙祷を捧げた。加納会長代行は、専攻医のより良い研修環境の整備推進を言明。あわせて、医師会の組織力強化には、認知度向上が不可欠と力を込めた。次いで、澤部会長が日頃の部会活動への協力に謝意を述べ、活発な意見交換を要請した。
懇談会では、阪本栄・府医副会長が座長を務め、今村英仁・日本医師会常任理事が医師偏在対策について基調講演を行った。今村・日医常任理事は、偏在対策は「一つの政策で解決できることではなく、若い世代ばかりに負担をかけてはならない」と前置き。国主導の制度整備は、規制的手法になりかねないと危惧し、▽公的・公立病院の管理者要件▽医師少数地域の開業支援▽全国レベルの医師マッチング支援▽保険診療実績要件▽地域医療貢献の枠組み推進▽医師偏在対策基金の創設――に対する日医の考え方を示した。意見交換では、状況に応じた制度運用の難しさなどが指摘された。経済的インセンティブを組み合わせ、強制的手法を用いずに若い医師を教育できるよう働きかけていきたいと語った。
続いて、清水智之・同部会常任委員(府医理事)が座長を務め、杉本副部会長が医師会の認知度向上をテーマに、「大学における医部会活動」と題し講演した。近畿大学で実施したアンケート結果から課題を共有。医師会活動の周知や大学医師会による意見の取りまとめなど、今後の活動につなげたいと結んだ。
最後に、宮川松剛・府医副会長があいさつ。医師の必要数や医師自身の満足度について、ともに協議を重ねたいと呼びかけた。
引き続き懇親会が催され、役員や委員らが親交を深めた。