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将棋部だより

1月例会の成績

府医ニュース

2025年2月19日 第3099号

求道者の気持ちで対局

 1月19日に今年最初の例会を、大阪市中央区谷町の大阪府社会福祉会館で開催した。朝の寒さは厳しく、ひとすじの修行の道を歩む気持ちで対局場に向かった。
 「道可道非常道」と「老子」にある。道の道たるべきは常の道にあらず。芸の道については通常の言葉で語れない。我々は自らの体験を通じて、それを知るのである。
 参加者は12人で、盛況だった。開始時に暖房が入っていなかったのに気づかないほど、皆に気合が入っていた。
 全員が修行僧のように、一心不乱に読みに没頭して、熱戦が繰り広げられたが、準会員五段はとりわけ森厳な態度、表情で熟慮し続けた。この日は特に充実していて、気魄に圧倒された相手が、自滅するような負け方をしたこともあった。当然のように全勝して優勝した。3勝1敗者は3人いて、規定により準会員四段が2位、伊藤五段(野崎徳洲会病院/大東市)が3位になった。ほかの参加者は手島七段(和泉市)、松村六段(池田病院/東大阪市)、東森五段(平野区)、濱田五段(東住吉区)、山中五段(福島区)、佐野五段(豊中市)、青谷三段(高槻市)、柿原三段(堺市)、準会員二段だった。
 昼休みに昨年の成績優秀者の表彰を行った。最多勝利賞は手島(19勝5敗)、2位は準会員四段(14勝10敗)、3位は伊藤と濱田(12勝12敗)、佐野(12勝8敗)だった。皆勤は手島、伊藤、濱田、青谷、佐野、柿原、準会員四段と二段で8人もいた。創部以来初めての快挙である。敢闘賞は柿原が受賞した。
 エマニュエル・トッド著「西洋の敗北」にはニヒリズムに陥った場合の危険が明快に説かれている。我々は修行を積み、自らの精神を日々高めてゆくのである。
 入部をお望みの方は、いずみがおかメンタルクリニック手島(電話0725―56―2727)までご連絡ください。

報告 手島愛雄(和泉市)