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TO DOCTOR
医師・医療関係者のみなさまへ
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府医ニュース
2025年1月29日 第3097号
令和6年10月27日、ホテル日航福岡にて6年度勤務医交流会が開催されました。私は、前日に行われた全国医師会勤務医部会連絡協議会と併せて初めて参加しました。全国医師会勤務医部会連絡協議会では、すべての講演やシンポジウムが非常に有意義であり、午前10時から午後6時までの長時間にもかかわらず、時間を忘れるほど聞き入ってしまいました。また、その後の懇親会では多くの先生方とあいさつする機会があり、その興奮冷めやらぬ状態で翌日の勤務医交流会に臨みました。
勤務医交流会は、あらかじめ6つのグループに分けられ、それぞれベテラン医師、中堅医師、若手医師、専攻医・研修医・学生の6~7人で構成されました。オリエンテーションの後、ファシリテーターを中心に2つのテーマについて活発なディスカッションが行われ、最後に各グループの代表が前でプレゼンテーションを行う形式でした。会場は、グループごとに丸テーブルが配置され、その周囲をコの字型にオブザーバーの先生方の机が囲む設計となっており、入場時には緊張感を覚えましたが、議論を始めてすぐに和らぎました。
議論のテーマは、Ⅰ「勤務医の医師会活動への参画~勤務医が望む医師会活動とは?~」、Ⅱ「働き方改革は君たちにとってどうなの?~若手医師の本音~」でした。私のグループはテーマⅡを担当しました。ファシリテーターの先生が巧みに話を振り、テンポよく意見を取りまとめてくださったおかげで、様々な立場の先生方と活発に議論することができました。議論の中では、救急医療の課題、地域による状況の違い、主治医制の問題など、多くの重要なテーマが取り上げられました。また、研修医や学生が感じている課題を共有する中で、働き方改革が若手医師だけの問題ではないことを実感しました。全体討論では質疑応答が非常に活発で、時間切れとなるほど盛り上がりを見せました。
今回のように、医師全体に共通する課題を議論する場は非常に重要です。このような貴重な機会を継続的に設けることは、医師会の重要な役割の一つであると感じました。素晴らしい勤務医交流会を準備してくださった関係者の皆様に、心より感謝申し上げます。
U40OSAKA勤務医部会委員/大阪大学大学院医学系研究科消化器内科学 林 義人