拡大鏡

　◆今年１月７日にアメリカのカリフォルニア州ロサンゼルス西部で、同国過去最大規模の山火事が発生した。この火事は高級住宅地パシフィック・パリセーズのほか、イートン地区、ハースト地区、ウッドリー地区にも広がった。15日現在でもいまだ完全には鎮火しておらず、多くの犠牲者と家屋の焼失を招いている。
　◆同州では昨年５月以降まとまった降雨が無く、非常に乾燥した状態で、火災が発生しやすい状況であったところに、強風も続いたため、大惨事となったと報じられている。
　◆今回の大火災も地球温暖化の影響と思われるが、近年世界中で災害の規模、頻度とも拡大していることは事実であろう。
　◆１月20日に同国でトランプ大統領が再度就任したが、同氏は地球温暖化を否定し、対策に後ろ向きであることが知られている。
　◆今後、この国が自然の脅威に対してどのようなスタンスで行動していくかは、アメリカだけでなく、世界中に大きく影響する。我が国も「対岸の火事」では済まされないため、注視していく必要があろう。（浩）