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医師・医療関係者のみなさまへ

藤井寺市医師会創立50周年記念式典・祝賀会

府医ニュース

2024年12月25日 第3094号

全会員が連携し市民の健康を守る

 藤井寺市医師会(藤本恭平会長)は10月26日午後、大阪市内のホテルで藤井寺市医師会創立50周年記念式典を挙行。同医師会役員や会員、関係者など約100人が出席した。
 開会のあいさつで藤本・同医師会長は、会員の協力によって安定した会務運営が維持できているとして謝意を表明。また、今後とも全会員が連携し、行政や関係機関とともに医師会が中心となって市民の健康を守っていくと力を込めた。
 来賓祝辞では、まず、加納康至・大阪府医師会長代行が登壇。中尾正俊会長の急逝を報告するとともに、会長として取り組みを進めていた「4つの柱」について説示した。その上で、中尾会長の遺志を引き継ぎ、残された執行部で医師会運営を担っていくと言明し、これまでと同様の協力を求めた。続いて、茂松茂人・日本医師会副会長が登壇。中央情勢に触れ、財務省財政制度等審議会による「秋の建議」に対しては、日医として記者会見で見解を述べるとともに、物価高騰などで厳しい病院経営が続いている状況を憂慮し、このままでは地域医療が崩壊してしまうことを訴え続けなければならないと強調した。さらに、岡田一樹・同市長および南河内ブロック(大阪狭山市・河内長野市・富田林・羽曳野市・藤井寺市・松原市)と八尾市、柏原市の医師会で組織される「医師会あすか会」の令和6年度主務である貴島秀樹・八尾市医師会長が祝辞を述べた。
 引き続き、これまでの功績を称え、特別功労章として白江淳郎氏が表彰されたほか、功労会員として在籍40年以上の会員5人に藤本同医師会長より表彰状が授与された。
 特別講演では、山極壽一氏(総合地球環境学研究所長/第26代京都大学総長)が「ゴリラの目で見た人間の過去と未来」と題して講演。ゴリラ研究の第一人者である山極氏が、霊長類の進化の過程から、人間の社会や文化のあるべき姿を語った。
 記念式典後には祝賀会が行われ、出席者は創立50周年を祝い、懇親を深めた。