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松原市「第17回健康フェア」

府医ニュース

2024年12月4日 第3092号

女性の様々な病気について講演

 松原市医師会(木下裕介会長)は9月28日午後、同市歯科医師会・薬剤師会との共催により、同市内で「第17回健康フェア」を開催した。

 開会にあたり、木下・松原市医師会長があいさつ。新型コロナウイルス感染症の流行は一旦落ち着いているが、依然として注意が必要であり、これからはインフルエンザの流行も懸念されるとして、体調管理に注意を促した。
 はじめに、「知っておきたい女性の病気」と題して、吉村恵美氏(吉村えみレディースクリニック院長)が講演した。吉村氏はまず、年間約1万人が発症する子宮頸がんの特徴を説明。ワクチンで予防できる唯一のがんであり、積極的に接種してほしいと呼びかけた。また、正常な月経について説示した上で、▽月経不順・月経痛▽子宮内膜症▽卵巣チョコレート嚢腫――などの症状を解説。不正出血は月経との判断が難しいが、子宮頸がん・体がんや排卵期出血、膣炎などの可能性も考える必要があると述べた。さらに、女性ホルモンの影響で35歳以上の女性に多く発生する子宮筋腫、卵巣腫瘍にも言及。下腹部の違和感や腰痛があれば、医療機関を受診してほしいと強調した。最後に、更年期障害や骨盤臓器脱による症状に触れ、些細な悩みでも受診を促すとともに、自覚症状の出にくい病気は婦人科検診を利用することが大切と伝えた。
 講演終了後には、骨密度検査や医療相談、歯科健康相談、お薬相談が催された。医療相談では、内科・整形外科・泌尿器科・眼科・下肢静脈瘤のブースを設け、同市医師会所属の医師が参加者の相談に丁寧に応じる様子がみられた。