TO DOCTOR
医師・医療関係者のみなさまへ
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府医ニュース
2024年11月27日 第3091号
◆認知症を患う義姉の成年後見人を務めている。身上に関する支援だけでなく、資料を添えての厳密な財産管理報告が義務付けられる。
◆入院治療に際し、病院が、家族などに保証人を求めることが話題になっている。身寄りがなく保証人を出せない場合に、入院を断る病院があるという。数少ないことであろうが、医療に対する批判を受けざるをえない。
◆一方、支払いだけでなく、身上に関する意思決定に保証を求める事情も理解されてよい。そこに、身寄りのない患者の保証人代行業者が現れている。ただ、不心得な業者による詐欺まがいの被害が報告されている。これもごく一部であろうが、残念なことだ。
◆身寄りがないなどで、支払いや意思決定に保証が望まれる患者への支援制度が必要であろう。営利事業者の関与は避けるべきである。担当者の資格要件や相互牽制体制などの適正な運用。公的支援を含めての費用負担の明確化。成年後見人を経験して、決して安易な課題とは思えぬが、フリーアクセスの向上を大切にしたい。(翔)