TO DOCTOR
医師・医療関係者のみなさまへ
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府医ニュース
2024年11月6日 第3089号
寝屋川市医師会(香川英生会長)は寝屋川市と共催し、平成5年より「健康長生塾」を開催している。本催しは地域の健康リーダーを養成することを目的とした講義だけでなく、体力測定や脳トレ、運動などを実施する参加型の教室。第32回となる今年度は、9月から11月で計5日間の日程で約60人の市民が参加見込み。
9月26日午後には開塾式を挙行。開塾にあたり広瀬慶輔市長は、健康で豊かな人生を過ごしていくための取り組みの一環と述べ、行政として様々な健康施策を企画していきたいと力を込めた。続いて、塾長を務める香川・同医師会長が登壇。自身の健康状態を把握し、気軽に相談できる「かかりつけ医」を持つ重要性を訴えるとともに、健康寿命の延伸に向け、「健康長生塾」が一助になることに期待を寄せた。
開塾式の後には、「ロコモティブシンドローム」をテーマに桝田理・同医師会顧問が特別講演を行った。桝田氏は、ロコモティブシンドローム(以下、ロコモ)とは、骨や関節、筋肉、神経といった運動器に障害が起こり、歩行や日常生活に支障を来している状態と前置き。要介護・要支援となる原因の約25%がロコモに起因する骨折や転倒、関節疾患であると指摘した。また、我が国の平均寿命と健康寿命の差は男性で約8年、女性で約12年あり、健康寿命の延伸が課題となっていると説述。その上で、ロコモにつながる病気として▽骨粗鬆症▽変形性膝関節症▽変形性腰痛症について解説を加えた。最後に桝田氏は、予防には日常的な運動習慣と定期的な健診が肝要として、いつまでも元気で過ごせるよう心掛けてほしいと締めくくった。