TO DOCTOR
医師・医療関係者のみなさまへ
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府医ニュース
2024年11月6日 第3089号
大阪府内医師会長および在宅医療担当役員を対象とした「在宅医療の連携拠点に係る意見交換会」が9月27日午後、大阪府医師会館で開かれた。当日は宮川松剛副会長が事業を改めて解説し、参加者らと意見を交わした。
在宅医療に必要な連携を担う拠点(以下、拠点)は、在宅医療において積極的役割を担う医療機関(以下、積極的医療機関)とあわせて第8次医療計画に位置付けられた。拠点は、在宅医療を支える①退院支援②日常の療養支援③急変時の対応④看取り――の4つの医療機能確保に向け、必要な連携を担う。具体的には地域の関係者による協議の場の開催、包括的かつ継続的な支援に向けた調整を行う。
宮川副会長は、拠点は「司令塔」、積極的医療機関や介護サービス事業所等は「活動の実施」と定義。今は体制確保に向けた段階であり、地域の医療・介護関係者等と協議を始めることが重要と説いた。あわせて、拠点の最大の業務は、在宅患者の急変時に、「連携によって24時間いつでも対応できる体制」を構築することだと強調。近隣医療圏の状況も踏まえながら、前に進めていくことが大切と語った。また、医師会と市町村等が共同で拠点となっている場合は、業務を分担することが可能であり、必要に応じて協議するよう求めた。
出席者からは、▽かかりつけ医の重要性が増す▽非会員の取り扱い▽地域の医療資源の把握が必要▽行政との役割分担――などについて声が上がり、意見を交わした。