訃報

　中尾正俊・大阪府医師会長が、10月16日にご逝去されました。
　中尾先生は、平成16年５月から26年６月までは府医理事（20年４月～22年３月を除く）、26年６月から令和６年６月までは府医副会長を務められました。地域医療を中心に、学校保健や小児、障害者、高齢者福祉などの分野でご尽力されました。研修会や講習会で熱心に語られる姿や、時折みせられるはにかんだような笑顔、温かいお人柄に親しみを感じた方も多いのではないでしょうか。
　５月19日に開催された第327回府医臨時代議員会で第18代会長に選任・選定。６月20日に新執行部が始動したばかりでした。会務運営の４つの柱を果たすべく、怒涛の勢いで会務にあたられました。新しい取り組みを次々と提案し、実行されていく様子は、目を見張るものでした。
　そんな強いリーダーシップの下、役員と職員が一丸となって会務を遂行していた矢先の訃報に、深い悲しみに包まれています。
　中尾先生は、生前、次世代を担う若手の育成を常に気にかけておられました。後進を育てることが先達の役割であると示してくださいました。受け継いだバトンを次世代にしっかりとつなぎ、医師会活動を充実・発展させることこそが、遺された私達の使命であります。中尾先生の志を胸に、今後も大阪府医師会は地域とともにあります。会員の皆様におかれましては、一層のご理解とご協力をお願い申し上げます。

大阪府医師会長代行　加納康至