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医師・医療関係者のみなさまへ

和泉市民健康まつり

府医ニュース

2024年10月16日 第3087号

心不全予防への取り組みなどアピール

 和泉市三師会や同市など10団体で構成する和泉市民健康まつり実行委員会(委員長=永田就三・和泉市医師会長)は、9月16日に和泉市内で和泉市民健康まつりを開催。約1千人の市民が参加した。
 開会式では、主催者を代表して永田・同医師会長があいさつ。新型コロナウイルス感染症の感染拡大のため令和元年を最後に開催が中断されていたが、今回5年ぶりに実施することができたと述べ、本催しを機会に自身の健康について考えてほしいと呼びかけた。次いで、辻宏康市長が登壇し、健康施策の推進に尽力すると語った。
 会場内では、各団体が健康にまつわるブースを設置。医師会コーナーでは、血管年齢測定や体脂肪・筋力測定が行われ、終日多くの市民で賑わった。
 また、講演会では、「あなたの心臓は大丈夫――差し迫る心不全パンデミックに備えて」(花谷彰久氏〈府中病院心不全センター長〉)、「人生会議(ACP)について」(松下晴彦・同医師会理事)、「子どもの生活リズムと子どもの健康」(川井正信氏〈大阪母子医療センター消化器・内分泌科副部長〉)――と題する3題の講演が実施された。心不全について解説した花谷氏は、我が国の死因の第2位は心不全を含む心疾患であり、その患者数は増加傾向にあると指摘。また、高齢化に伴って心不全患者が大幅に増加する「心不全パンデミック」が危惧されると懸念を示した。その上で、同市の特定健診では、同市独自の追加検査としてBNP測定が受けられると紹介し、心不全の早期発見のために受診を促した。