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府医ニュース

2024年10月16日 第3087号

 ◆猛暑日が記録的に続いた今年の夏がようやく終わり、秋の気配を感じる季節となった。長期予報によると今年の冬は一転して寒い冬になると予想されている。毎年、春と秋の時期が短くなり、夏と冬の二季に近付いている実感があるが、今年は実際にそのことを肌で感じることになるのであろうか。
 ◆気温が下がってくると、例年通り冬の感染症の流行が懸念される。昨年はインフルエンザが大流行したが、今年も一定の流行は起こるだろう。新型コロナ感染症も毎年夏と冬に流行のピークがきているので、この冬も流行する可能性が高い。
 ◆インフルエンザ、新型コロナ感染症のワクチン接種が開始されたが、新型コロナは、今年から有料になっており、接種者の減少は避けられない。また、新型コロナの治療薬は非常に高価なため、処方を躊躇する場面も多い。
 ◆一定の流行は避けられないとしても、ワクチンや治療薬が多くの人に用いられる施策をとれば、結果的に医療費の削減にもつながることは明白である。国に早急な対策を要請したい。(浩)