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医師・医療関係者のみなさまへ

第56回府医勤務医部会定例委員総会

府医ニュース

2024年9月25日 第3085号

病院を守り発展させる役割担う

 大阪府医師会勤務医部会(部会長=澤芳樹・府医副会長)は7月26日夕刻、第56回定例委員総会を開催。府医会館とウェブ会議のハイブリッド形式で実施し、131人(委任状提出者79人含む)が出席した。

 杉本圭相・同部会副部会長(府医理事)の司会で開会し、冒頭、中尾正俊・府医会長のあいさつを阪本栄・府医副会長が代読。医師会活動および勤務医部会活動に対する協力に謝意を表すとともに、今後も勤務医と開業医が連携を密にして、新しい時代に向けた取り組みを企画し、実行してほしいと期待を寄せた。また、今年から時間外労働の上限規制が開始された医師の働き方改革に触れ、「府医としては医師の健康を守りつつ、地域医療がこれまでどおり継続していけるよう尽力する」と述べた。さらに、検討すべき課題が山積しているとし、解決に向けては医師会の組織強化が重要だと締めくくった。
 続いて、澤副会長があいさつ。府医勤務医部会は、全国に先駆けて立ち上げられ、50年の歴史を持つ実績のある組織であるとし、勤務医会員が医師会の中で過半数を占めていると述べた。澤副会長は、コロナ禍の影響で「病院を取り巻く環境は非常に厳しい状況にある」と指摘。患者数の減少や、働き方改革、人件費・材料費の高騰など、病院経営が難しくなっていることから、本部会が新たな役割を果たし、病院を守り発展させていくための意見を日本医師会や行政に届けていくことが重要であるとした。
 また、若手医師の組織への参加促進も急務であると述べ、研修医交流会やU40OSAKA勤務医部会の活動などに力を入れ、若手医師の参加を促進していきたいと強調。本日参加の部会員に府医未加入の研修医や勤務医の入会促進などへの協力を要請した。
 続いて、本部会規約に則り宮越一穂・同部会常任委員を総会議長に選出。宮越議長は委任状提出者を含め、出席者数が全ブロック委員の過半数に達しているとして、本総会が有効に成立していることを宣言した。その後、杉本理事が、規約に基づき先の常任委員会で選出された2人の副部会長候補の承認を求めた。採決の結果、挙手多数により承認された副部会長は、幸原晴彦委員(第5ブロック選出)および藤本康裕委員(第9ブロック選出)。
 引き続き報告では、執行部より役員交代、令和5年度庶務・会計および5年度事業の説明がなされた。議事では、執行部より勤務医部会「規約」一部改正について、副部会長枠を3人から3~4人への増員する旨を提案。採決の結果、賛成多数により可決・承認された。次いで、6年度事業計画および予算が提案され、賛成多数によりいずれも承認された。