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大阪府地域医療推進協議会

府医ニュース

2024年9月18日 第3084号

大阪府・市の予算編成への要望を協議

 令和6年度第1回(通算100回)「大阪府地域医療推進協議会」が7月25日午後、大阪市内のホテルで開催された。当日は33加盟団体の代表者など約110人が出席し、7年度大阪府・大阪市予算の編成に対する要望などを協議した。

健康施策の拡充を確認

 栗山隆信・大阪府医師会理事の司会により開会。はじめに、各団体の代表者による自己紹介があった。引き続き、大阪府地域医療推進協議会規則に基づき役員を互選。協議会長に中尾正俊・府医会長、副会長に深田拓司・大阪府歯科医師会長と弘川摩子・大阪府看護協会長、監事に乾英夫・大阪府薬剤師会長と滝本美津代・大阪府母子寡婦福祉連合会理事長が就任した。
 続いて、中尾協議会長があいさつ。今回の診療報酬改定では、医療関係団体が一致団結して国に強く働きかけたことで、人件費・物価高騰を踏まえたプラス改定へと進むことができたと評価。一方、「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)2024」においては、社会保障関係費削減の方向性がみられると断じた。また、財政制度等審議会「春の建議」では、地域別診療報酬の導入等が議論されているとし、フリーアクセスが阻害されるような政策には断固反対していくと決意を示した。そして、山積する課題に本協議会が一丸となって働きかけていく必要があるとし、一層の理解と協力を求めた。
 議事では、7年度大阪府・大阪市予算の編成に対する各団体の要望を協議。前年度からの変更内容を中心に、11団体より趣旨説明がなされた。特に、▽府民の健康づくりの推進▽救急・災害医療▽地域医療・福祉・保健対策▽学校保健――などの事項について提案があった。
 あわせて、後援名義の使用を協議。府医の「第45回大阪の医療と福祉を考える公開討論会」が賛成多数で承認された。

通算100回迎え 関係者が懇親深める

 協議会後には、通算100回を記念して懇親会が催された。深田・大阪府歯科医師会長によるあいさつの後、桑鶴由美子・大阪府看護協会専務理事の乾杯の発声で歓談へと移り、参加者は懇親を深めた。
 最後に、加納康至・府医副会長よりあいさつがあり、盛会裏に幕を閉じた。

大阪府地域医療推進協議会

 昭和48年に設置され、現在33団体が加盟。大阪府民の健康の増進と福祉の向上を図るため、医療および福祉行政の拡充強化を目指し活動を展開している。その一環として、地域住民のニーズを施策として反映できるよう、例年、大阪府および大阪市の予算編成に際して要望などを伝えている。