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医師・医療関係者のみなさまへ

交野市医師会創立30周年記念式典

府医ニュース

2024年9月4日 第3083号

大規模災害への対応、在宅医療・看取りを推進

 交野市医師会(小菓裕成会長)は7月6日夕刻、大阪市内のホテルで創立30周年記念式典・祝賀会を挙行した。当日は、会員をはじめ関係者約180人が一堂に会し、ともに祝った。

 冒頭のあいさつで小菓・同医師会長は、同医師会の成り立ちを説明した。枚方市医師会の交野班として活動していたが、交野市立保健福祉センターの竣工などを契機に平成6年4月に分離独立したと回顧。現在では組織率95%以上と顔の見える医師会になっていると強調した。さらに、今後は大規模災害に備えた医療に関する対応策や、在宅医療・看取りについて取り組みを進めていく必要があると語り、一層の協力を呼びかけた。
 次に、宮川松剛・大阪府医師会副会長が登壇し、中尾正俊会長の祝辞を代読。交野市医師会においては、創立後すぐに訪問看護ステーションやケアプランセンター、ヘルパーステーションを開設するなど、在宅医療の充実に尽力されていると敬意を表した。また、今春の診療報酬改定では、内科系をはじめとする多くの医療機関に大きな影響を及ぼしていると言及。医療機関が経営に不安を抱えるような状況では、地域の実情に応じた医療提供体制の構築はできないと断じた。その上で、厳しい医療情勢の中、医師会員が安心・安全に日常診療を続けられるよう環境整備に努めることが府民の健康につながるとして、理解と協力を求めた。続いて、山本景・同市長、渡邉一男・枚方市医師会長が祝辞を披露した。

功労会員などに感謝状を贈呈

 その後、感謝状贈呈が行われ、特別功労会員および永年会員・役員に感謝状を手交。被表彰者を代表し、波戸良光・同医師会監事より謝辞が述べられた。
 記念式典後の記念祝賀会では、府医軽音楽部による演奏やビンゴゲームが催され、出席者一同が親交を深めた。