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府医ニュース

2024年7月17日 第3078号

 ◆1970~80年代には日本各地にブルートレインと称される夜行寝台列車が数多く走っていた。90年代になりその数は次第に減少し、2015年にブルートレインは全廃となった。
 ◆現在定期運航されている夜行列車は、東京~高松・出雲市間を走っている「サンライズ瀬戸・サンライズ出雲」のみである。人気があり連日満席だが、この運航車両も建造から26年が経過し、次期型車両の開発計画もないため、遠くない将来の廃止が懸念されている。
 ◆鉄道は、航空機や自動車よりCO2の排出量が少ないため、環境に優しいといわれる乗り物である。海外では、鉄道輸送の優位性が見直され、一時飛行機や車に置き換えられていた夜行列車が復活する動きが活発になっている。
 ◆現在、我が国は海外からの旅行客が増加しており、地方を訪れることを希望する人も多い。日本にはすでに全国に鉄道網が張り巡らされており、工夫次第で多くの需要を満たす可能性がある。ブルートレインの復活など、今からできる対策は数多くあるのではないか。(浩)