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医師・医療関係者のみなさまへ

大病協創立70周年・私病協創立50周年合同記念式典・祝賀会

府医ニュース

2024年7月3日 第3077号

一致団結しオール大阪で府民の健康を守る

 大阪府病院協会(大病協/木野昌也会長)と大阪府私立病院協会(私病協/生野弘道会長〈当時〉)は、それぞれ創立70周年・50周年を迎えることを記念し、5月15日夕刻、大阪市内のホテルで合同記念式典・祝賀会を挙行。両協会の会員など約270人が参加した。

 開会にあたり両会長があいさつ。木野・大病協会長は、新たな時代に向けて医療・健康・福祉のさらなる増進を図るために大病協と私病協が協力し、山積する医療課題に取り組む必要があると訴えた。特に、昨今の物価・光熱費の高騰、医療における人材不足は病院経営に多大な負荷を与えていると指摘。2040年に向けた新たな地域医療計画などに対応するためにも、引き続きの支援を呼びかけた。生野・私病協会長は、同協会が創立50周年を迎えられたのは、関係団体および会員の支援のおかげと謝意を表明。また、新型コロナウイルス感染症では、多くの会員医療機関の協力を得て対応することができたと振り返った。そして、今後も大阪府医師会を中心に医療関係団体が一致団結しオール大阪で府民の健康を守っていきたいと語った。
 来賓あいさつでは、得津馨・近畿厚生局長、吉村洋文・大阪府知事(渡辺繁樹副知事代読)、横山英幸・大阪市長(山本剛史副市長代読)、松本吉郎・日本医師会長に続いて、高井康之・府医会長(当時)が登壇。高井会長は、能登半島地震に触れ、JMAT大阪の派遣要請に対する両協会の協力に感謝の意を表した。さらに、府医の各種委員会への参画や毎年開催している役員懇談会など、長年にわたり良好な協力関係が築けているとした。一方で、診療報酬改定では、病院における急性期医療の算定要件が厳しくなったほか、地域包括医療病棟入院料が新設された影響などを注視していく必要があると指摘。今後とも様々な問題に意思疎通を図りつつ対応したいと力を込めた。
 引き続き、大阪府知事表彰が行われ、団体の部では私病協、個人の部では9人が表彰され、渡辺副知事より表彰状が授与された。
 記念講演では、「古代エジプトの不病、不老、ピラミッド」と題して、河江肖剰(かわえのりゆき)氏(名古屋大学国際高等研究機構高等研究院准教授)が講演。紀元前1825年エジプト最古の医書パピルスを紹介したほか、ミイラから読み解かれた古代エジプトの病気や医療について解説を加えた。
 式典後には祝賀会が催され、加納繁照・日本医療法人協会長による乾杯発声で歓談に移り、参加者は懇親を深めた。