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医師・医療関係者のみなさまへ

本日休診

耐用年数 その後

府医ニュース

2024年6月19日 第3075号

 昨年12月27日(第3058号)の私の本欄「耐用年数」および本年2月7日(第3062号)の「続・耐用年数」のその後の話です。
 当院の長年頑張ってくれていたX線発生装置が電源を入れてから動き出すまでの時間が段々延びていき、遂に午前診が終わるまで動き出さない事態となり、3月に新しい機器に買い替えました。
 次いで4月に開院以来20年以上使用していた空調設備が突然ダウンし、総入れ替えすることになりました。工事までの何週間か、エアコンなしで過ごせる気候であったのが幸いでした。
 さらにここに来て、リース期間満了後も使い続けていたレセコンが不調となり、朝なかなか立ち上がらない日があり、始めの方に来た患者さんの負担金が計算できない事態になりました。これも買い替えです。
 長年使い続けていた機器が一斉に不調を来してきました。そのような時期が来たということなのでしょう。
 世間には、開業医の診療報酬イコール医師個人の収入のように誤解している向きもあるようですが、従業員の給与は言うに及ばず、機器のメンテナンスや更新の費用も当院では診療報酬より捻出するしかありません。
 相次ぐ高額機器の買い替えに加えて諸物価が高騰する中、本年6月からの診療報酬改定で、内科である当院は減収が避けられそうにありません。院長の耐用年数は分かりませんが、機器が新しくなったということは、まだ当分頑張れということなのかと思っています。(瞳)