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医師・医療関係者のみなさまへ

第8回新研修医ウェルカムパーティー

府医ニュース

2024年6月5日 第3074号

若手医師の未来にエール

 第8回「新研修医ウェルカムパーティー」が4月6日夕刻、大阪市内のホテルで挙行された。令和2年度からは新型コロナウイルス感染症の影響により開催を見合わせていたが、5年ぶりの実施となった。今回は、新研修医254人に加えて、臨床研修病院の病院長や研修担当医、郡市区等医師会長ら約100人が参加。府医の活動を伝えたほか、大阪府医師協同組合・大阪府医師信用組合がそれぞれの事業を紹介した。

254人の新研修医が一堂に会す

 大阪府医師会では、府内の医療機関で研修を開始する新研修医が一堂に会して情報交換を行う機会として「新研修医ウェルカムパーティー」を平成25年度より開始した。医師会の存在を身近に感じてもらうことで組織強化を図ることを目指している。
 この日は、杉本圭相理事(勤務医担当)が司会進行を務め、はじめに高井康之会長があいさつ(別掲)。続いて、澤芳樹・府医勤務医部会長(府医副会長)が登壇した。澤副会長は、府医が全国に先駆けて勤務医部会を立ち上げ、勤務医の労働環境の改善に貢献してきたと言及。医師会は開業医を中心とした団体だと思われがちだが、府医においては半数以上が勤務医会員であると明かし、「開業医と勤務医が協働していくことが重要」と強調した。
 その後、中尾正俊副会長による乾杯の発声により歓談に移った。参加した新研修医らは、研修病院・大学の医師や郡市区等医師会役員と交流し、親睦を深めた。あわせて、清水智之理事が会場の新研修医にインタビュー。キャリア形成や診療科の選択などについて質問がなされた際には、先輩医師がアドバイスを送る一幕も見られた。

コミュニケーション大切に

 閉会にあたり、茂松茂人・日本医師会副会長および阪本栄副会長があいさつ。茂松・日医副会長は、若い力を強く感じたと述べ、その力を医師会に結集させ、府民の健康を守るために協力してほしいと呼びかけた。さらに、研修を行う上で指導医や同僚医師とのコミュニケーションが大切と説き、医師会としてもバックアップ体制を整えたいとして、今後の活躍に期待を込めた。

医師会理解し入会を
高井会長あいさつ

 まずは医師国家試験への合格をお祝い申し上げる。新たに始まる研修医としての生活に励んでほしい。本パーティーでは医師会が医師にとってどういう存在なのかを理解いただき、ぜひ入会についても検討願いたい。

府医入会のメリット伝える
医師協・医師信も事業を紹介

 プレゼンテーションでは、まず加納康至副会長が府医の取り組みを説示。医療を取り巻く様々な問題について、現場の意見を国に伝えることができるのが医師会だと強調した。また、入会することのメリットとして、医師賠償責任保険や医師年金などの制度を伝え、会員がより良い医療を提供できるよう支援を充実させることが医師会の責務だと力を込めた。
 和田尋二・大阪府医師協同組合専務理事は、購買・保険・福利厚生・教育情報等提供――の4つの事業を説示。昭和29年の設立以来、会員の福利厚生を担っていると語った。
 深見達雄・大阪府医師信用組合専務理事は「研修医応援ローン」をはじめとする各種商品を紹介。住宅や車の購入、開業する際など様々な場面で役立ててほしいと述べた。