新会長に中尾正俊氏

第327回府医臨時代議員会　14年ぶりに会長選挙

　第327回大阪府医師会臨時代議員会（定数273人）が５月19日午後、府医会館で開催され、代議員247人が出席。次期就任府医役員が選任・選定されたほか、日本医師会代議員・同予備代議員、裁定委員が選出された。

　今回の代議員会は、14年ぶりに会長選挙が行われた。現職の高井康之会長と中尾正俊副会長が争う形となった。両候補ともに１月26日に開催された郡市区等医師会長協議会で出馬を表明。府医の運営を巡って選挙戦が繰り広げられていた。
　投票の結果は、高井会長49票、中尾副会長193票で、中尾副会長が初当選となった。副会長・理事に関しても定数を超える立候補届が府医選挙管理委員会に提出されていたが、会長選挙の結果を受けて同委員会に辞退届が出され、いずれも定数内に収まった。
　監事は定数２人に対し４人が立候補した（１人は辞退）。３人による選挙となり、その結果、北村俊雄氏、津森孝生氏が当選を果たした。
　大阪府医師会定款上、代議員の任期は「役員の選任の行われる年の５月１日から２年間」と定められている。この日の代議員会は、新たに就任した代議員による初めての開催となる。新議長が選出されるまでは、仮議長が職務を担うこととなっており、府医定款施行細則第46条の規定に基づき、谷本吉造氏（生野区）が、仮議長を務めた。
　冒頭、高井康之会長からあいさつがあり、府医定款に基づく予選の必要性や合理的理由を説明。あわせて公平・公正な選挙への協力を求めた。
　続いて、髙田直樹・選挙管理委員会委員長（堺市）が登壇。代議員に円滑な選挙を促すとともに、同委員会委員、投開票立会人・開票管理人を紹介した。
　その後、議長の選定に移り、議場から岡原猛氏（堺市）が推挙された。ほかに立候補・推薦はなく、同氏が議長に当選。谷本氏に代わって議事を進行した。代議員会副議長には井口和彦氏（旭区）の推挙があり、選定された（いずれも再任。議長副議長の任期は令和６年５月１日から８年４月30日まで）。
　議事では、次期就任の府医理事および監事の選任、会長・副会長の選定、裁定委員の選任、日医代議員・同予備代議員の選出に係る９議案が上程された。これらの候補者は５月13日午後５時に立候補届が締め切られ、会長、副会長、理事、監事、日医代議員・同予備代議員においては、定数を上回る立候補届が選挙管理委員会に提出された。
　会長については、高井康之氏、中尾正俊氏の２人の争いとなり、投票の結果、193票を獲得した中尾氏が初当選を果たした（総数247票、白票５、無効票０）。
　会長選挙の結果を受け、副会長・理事・日医予備代議員については、立候補辞退届が選挙管理委員会に提出され、いずれも定数内候補となったことから、全員無投票当選となった。
　監事は定数２人に対し４人が立候補した。１人が辞退したため、北村俊雄氏（都島区）、松原謙二氏（池田市）、津森孝生氏（河内）の３人が争い、北村氏158票、津森氏152票、松原氏109票で、北村氏、津森氏が当選した。
　なお、次期役員は、中尾新会長の下で宮川松剛氏が新たに副会長に就く。現職理事12人に、細井雅之氏（大阪市役所）が加わる。
　裁定委員は11人が無投票で選任された（いずれの任期も６年６月20日開催の府医定例代議員会終結後から２年後に開催予定の定例代議員会終結時まで）。
　また、次期日医代議員については会長・監事選挙の結果を受け辞退届が出され、定数内（33人）となり、無投票で当選した（任期は６月22日から２年後の日医定例代議員会開催日の前日まで）。
　閉会にあたり次期会長に選任・選定された中尾副会長が登壇。新しい医師会運営に向けては「情報発信を強化する」とし、引き続き府民の健康を守るため協力を要請した。

次期府医役員等の顔ぶれ
（６月20日の代議員会終結後から２年間）

会　長
　中尾　正俊（新・東淀川区・71）
副会長
　澤　　芳樹（再・天王寺区・68）
　加納　康至（再・北区・70）
　阪本　　栄（再・大阪狭山市・68）
　宮川　松剛（新・生野区・65）
理　事
　茂松　茂人（再・茨木市・72）
　北村　良夫（再・旭区・66）
　鍬方　安行（再・関西医大・65）
　大平　真司（再・河内・67）
　笠原　幹司（再・布施・63）
　前川たかし（再・堺市・70）
　栗山　隆信（再・高槻市・68）
　森口　久子（再・守口市・64）
　澤井　貞子（再・浪速区・65）
　永濵　　要（再・門真市・61）
　杉本　圭相（再・近畿大・50）
　清水　智之（再・岸和田市・52）
　細井　雅之（新・大阪市役所・63）
監　事
　北村　俊雄（再・都島区・81）
　津森　孝生（新・河内・73）
代議員会議長
　岡原　　猛（再・堺市・78）
代議員会副議長
　井口　和彦（再・旭区・77）
（敬称略／カッコ内は再新元の区分・所属郡市区等医師会・年齢）
府医裁定委員および日医代議員・同予備代議員の氏名は次ページに掲載。