TO DOCTOR
医師・医療関係者のみなさまへ
TO DOCTOR
医師・医療関係者のみなさまへ
府医ニュース
2023年5月31日 第3037号
大阪府内科医会(福田正博会長)は4月22日午後、大阪市内で第18回定時総会および記念講演会を開催した。
開会に先立ち、福田会長があいさつ。高齢化による会員数の減少に伴う会費収入の減少など同医会の運営にも厳しさが増していることから、活動の質を維持しつつ事業のスリム化を図っていきたいと抱負を述べ、オンラインの活用やホームページを通した情報提供など、会員サービスの充実に努めていきたいと力を込めた。また、日本臨床内科医会の役員改選においては、自身が引き続き副会長を務めるほか、泉岡利於副会長および正木初美理事が常任理事に就任したことを報告し、中央での活動にも尽力していくと語った。
続いて、高井康之・大阪府医師会長が来賓として登壇。同医会の地域に密着した活動に謝意を表した。また、新型コロナウイルス感染症については、感染症分類が5類感染症に変更されるが、ウイルス自体の毒性が変わるわけではないと指摘。今後も行政や保健所の協力が不可欠と強調した。さらに、かかりつけ医機能の制度化が議論されているが、認定や審査するようなものではないとしながらも今後の展開を注視していく必要があると述べた。
議案では、令和5年度事業計画案を外山学副会長、同予算案を泉岡副会長がそれぞれ説明。挙手多数で了承された。
総会終了後に開かれた記念講演会はウェブを併用し実施。「膠原病内科における肺高血圧症スクリーニングの重要性――当科の取り組み」(渡部龍・大阪公立大学大学院医学研究科膠原病内科学講座講師)、「肺疾患にも肺高血圧症は隠れています」(西山理・近畿大学医学部呼吸器・アレルギー内科特命准教授)、「日常診療に潜む肺動脈性肺高血圧症」(大郷剛・国立循環器病研究センター心臓血管内科部門肺循環科医長)――と題する3題の講演が行われ、肺高血圧症の診断から治療まで最新の知見が示された。