
TO DOCTOR
医師・医療関係者のみなさまへ

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府医ニュース
2023年4月26日 第3034号
大阪府内科医会(福田正博会長)は2月23日午後、大阪市内で第24回市民公開講座を開催した。今回のテーマは「動悸、息切れ、むくみ ひょっとしたら心不全?」。新型コロナウイルス感染対策のため来場者を制限し、ウェブと合わせ約90人が参加した。
開会あいさつで福田会長は同医会の取り組みを紹介。最新の医学や医療制度を学ぶための研修会や市民公開講座、ブログによる健康啓発を行っていると述べた。また、同医会では「推薦医制度」を設けていると報告。積極的に研鑽を積んでいる会員医師を「推薦医」として認定し、ホームページなどで公開しているとして、かかりつけ医を選ぶ際などの参考にしてほしいとした。
続いて、村田秀穗・同医会副会長が「ひとつしかない心臓を大切に!」と題して講演を行った。心臓は全身に血液を送り出すポンプの機能を果たしており、1分間に70回、1日に10万回も休むことなく拍動を繰り返していると説示。心臓機能が障害され、息切れやむくみが起こり徐々に悪化し生命を縮める状態が心不全であると述べ、A~Dの進展ステージを示した。心不全は急性増悪の度に少しずつ悪化していき、心臓が元の状態には戻らないため、予防が非常に重要と語り、各ステージの治療目標や予防法について解説を加えた。
最後に心不全を発見するための検査について言及。胸部レントゲンや心電図、心エコーなどを列挙するとともに、心不全の状態は加齢に伴い進行していくため早期に発見し、一つしかない心臓を大切に守っていくよう呼びかけた。
引き続き、福田会長と外山学・同医会副会長による司会の下、パネルディスカッションを展開。パネリストは村田副会長に加え、阿部幸雄氏(大阪市立総合医療センター循環器センター副部長)と鈴木理恵氏(大阪府薬剤師会理事)が務めた。参加者への事前アンケートの結果を示したほか、心不全の具体的な症例を提示し、かかりつけ医、専門医、薬剤師それぞれの立場からアドバイスを送った。
閉会に際し、忌部周・同医会理事があいさつ。コロナ禍において府民の方と交流を持てる機会は貴重であると述べ、今後も本講座などを通じて相互理解を深めていきたいと締めくくった。