
TO DOCTOR
医師・医療関係者のみなさまへ
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将棋部だより
府医ニュース
2022年3月16日 第2994号
2月13日に大阪府歯科医師会との対抗戦を、大阪市中央区谷町の大阪府社会福祉会館で行った。雨が降って寒い日だった。
示現(じげん)流という剣法の極意は、相討ちを狙うことだという。「斬られる覚悟をして敵に近づけ。強く踏み込め。そして腰を据えて斬れ」と師は教えた。示現とは菩薩が現れるという意味である。「斬り結ぶ太刀の下へとたんだ行けそこは地獄にあらで極楽」こそが剣の道だと主張した。将棋では1手ずつ交互に指すから相討ちにはなり得ない。しかし示現流のような勇気を持って指す方が勝ち易い。それが実戦から得られた知恵である。
医師会からは、手島七段(和泉市)、松村六段(池田病院/東大阪市)、伊藤五段(野崎徳洲会病院/大東市)、佐野五段(豊中市)、山中五段(福島区)、柿原三段(堺市)、準会員五段、準会員二段の8人が参加した。一方、歯科医師会からの参加者は3人だけだったので、女流プロ棋士の村田智穂二段に助太刀を頼んだ。そして歯科医師会チームは全員が2面指しを行った。
チーム成績は、3―5、4―4、2―6、4―4の0勝2敗2分で負け。通算成績は34勝27敗11分となった。
今回、手島は角落とはいえ村田プロに勝ち、他の3人にも勝った。しかし他の選手達の成績は奮わなかった。その理由が、実戦不足による迷い、ためらいだった。
「人間は死に向かって自己を投企しなければならない。人生の本質は死であるから」とハイデッガーは主張した。しかし、もっと大切なことは、勇気と希望を持って未来に向かうことであろう。体験しなければ分からないことを求めて、我々は将棋を指すのである。
入部をお望みの方は、いずみがおかメンタルクリニックの手島(電話0725―56―2727)までご連絡ください。
報告
手島愛雄(和泉市)