TO DOCTOR
医師・医療関係者のみなさまへ

本日休診

ショパンコンクールに思う

府医ニュース

2021年10月20日 第2979号

 5年に1度、ポーランドのワルシャワで開催される「ショパン国際ピアノコンクール」が素晴らしい。全世界的なコロナ禍ゆえに1年延期されましたが、第18回を迎え、本稿作成時は二次予選が始まったところです。日本からは一次予選に14人が参加し、8人が二次予選に進みました。
 ポーランド国立ショパン研究所がネット配信してくれるおかげで、小筆はポーランド情報局のコンテスト速報を見ながら、コンテスタント達の演奏を居ながらにしてリアルタイムで視聴でき、「凄い時代になったものだなあ」と感慨深い。コンテスタントといっても、実際にはプロとして既に十分な実績もある演奏家も多いのですが、それにしても、一次予選の牛田智大氏の幻想曲は「神って」ました! 演奏後、会場内の反応の凄さからも、ただならぬ興奮が伝わってきました。日本人の二次予選通過者は皆、逸材揃い。本選の結果が楽しみです。
 さて、2005年に動画共有プラットフォーム「ユーチューブ」が登場してからは、文字通り世界中のアート作品を簡単に視聴することができるようになりました。発信する側も、視聴する側も、まずはスマホ一つで事足ります。その先には様々に機材も必要になってくるでしょうが、無名の若者が彗星のように登場するのも、天才の作品を気軽に湯水の如く?堪能できるのも、現代のIT技術の進歩の輝かしい正の側面でしょう。10月23日までのショパンコンクールを堪能し尽くしたいと思います。(猫)