
TO DOCTOR
医師・医療関係者のみなさまへ
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府医ニュース
2017年11月29日 第2839号
第35回「羽曳野市ふれあい健康まつり」が10月15日、同市内のはびきのコロセアムで開かれた。当日はあいにくの雨模様であったが、多数の市民らが足を運んだ。開会式で北川嗣雄・羽曳野市長は、関係者らへ謝辞を述べ、健康行政を一層推進させると力説し、健康まつりの幕が開けた。
羽曳野市医師会(調子和則会長)が担当した「医療健康相談」では、▽内科▽外科▽小児科▽婦人科▽整形外科▽耳鼻科▽眼科――の会員が出務。普段の診察では聞けないような悩みや家族の健康に関する相談などがなされる中、出務した会員が丁寧に応じていた。
同じく医師会の主務による「健康づくり講演会」では、田中敏郎氏(大阪はびきの医療センター副院長)が「アレルギーについて」と題して講演を行った。まず、アレルギーの発生機序を説明。アレルゲンにIgE抗体が反応することで様々な症状が引き起こされるとした。更にぜんそくや食物アレルギーにも触れ、診断法や治療などを詳しく解説した。また、「3分の1の国民が悩んでいる」とのデータを基に、アレルギー患者が増加傾向にあると指摘。以前と比べ、食生活の変化や衛生状態の改善が考えられるが、「いずれも元に戻すことは難しい」とし、医療的な介入の必要性を提示。乳児期からの栄養指導なども含め、検討すべきとの見解を示した。そして、「アレルギーで悩む患者をなくしたい」との思いを語り、自身の勤務する医療センターでのアレルギー性疾患に対する治療を紹介。あわせて、気になる症状があれば早期に医療機関を受診するよう促した。