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府医ニュース
2017年11月15日 第2838号
核戦争防止国際医師会議(IPPNW)大阪府支部(安田正幸支部長)は10月21日午後、IPPNW日本支部理事を務める茅野龍馬・WHO健康開発研究センター医官を招いて講演会を開催。府外からも参加者が駆け付けた。IPPNWは、医師の使命に基づき、医学・生物学的観点から「核戦争防止」を目的に設立された非政治組織で、大阪府支部では毎年、会員の理解を深めるため講演会を開催している。
岩本伸一運営委員の司会で開会し、安田支部長があいさつ。大阪府支部の活動を紹介するとともに、台風が近づく中、来会した茅野氏に謝意を表した。
続いて、茅野氏が登壇。「核戦争防止国際医師会議(IPPNW)と一医師としての関わり方――ICANのノーベル平和賞受賞を受けて」と題して講演を行った。茅野氏は、まず、IPPNWが母体となって設立された「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)を紹介。若者を中心に、メディアやインターネットを通じて「核兵器廃絶」を求める活動を展開し、今年10月、ノーベル平和賞受賞が決定したと報告した。一方、IPPNWは、「核戦争防止」を訴える組織と述べ、自身が活動に参加するようになったエピソードを交えながら、世界の現状や自身の思いを吐露。医師会が、社会における様々な課題に幅広く対応するのと同様に、国際的な課題の中で「核」を大事なテーマのひとつに捉えて、多くの人を巻き込みながら議論を継続することが最も重要と締めくくった。