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医師・医療関係者のみなさまへ

功労者を表彰 救急医療週間行事

府医ニュース

2017年10月4日 第2834号

 「救急の日」(9月9日)および同日を含む「救急医療週間」は、旧厚生省により昭和57年に制定され、大阪においても例年、これに関する記念行事を実施している。平成29年度の催しは9月7日午後に大阪府医師会館で開催され、約150人が参加した。

救急医療体制充実が府民の安心に

 救急医療功労者(団体)表彰式典は、大阪府・大阪市・大阪府下消防長会・府医の主催により挙行された。冒頭、主催者を代表し茂松茂人会長があいさつ。救急医療の現場で活躍する関係者に改めて敬意を表した。また、昭和42年に全国初の重症救急専門施設として大阪大学特殊救急部が設立され、今年で50年の節目を迎えるなど、大阪は救急医学・救急医療体制をリードしてきたと胸を張った。一方、地域医療構想策定による病床再編に触れ、必要病床数の確保により、「質の高い救急医療」「災害時の医療体制」を担保することが重要だと指摘。高齢者救急医療体制の整備も求められていると述べ、関係職種と一層の連携を図り、府民が安全・安心に暮らせるよう尽力していきたいとした。
 続いて、救急傷病者の受け入れや搬送業務へ長年携わった個人・団体に対し、主催団体より表彰状・感謝状が贈呈された(別掲参照)。あわせて、司会の鍬方安行理事より、29年度救急医療功労者厚生労働大臣表彰受賞者(嶋津岳士氏/大阪大学大学院医学系研究科救急医学教授・大阪大学医学部附属病院高度救命救急センター長)および救急功労者総務大臣表彰受賞者(定光大海氏/国立病院機構大阪医療センター救命救急センター診療部長)が紹介された。
 来賓として出席した塚原太郎・近畿厚生局長は、昼夜を分かたず懸命に取り組む関係者に謝意を表し、救急医療体制の充実に向けて一層の協力を要請した。
 被表彰者を代表して謝辞を述べた塩野茂氏(大阪府知事表彰)は、社会環境の大きな変化や府民・市民のニーズを受け、救急医療の重要性は増大していると強調。更に邁進していくと誓った。