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医師・医療関係者のみなさまへ

和泉市民健康まつり

府医ニュース

2016年10月26日 第2800号

「予防」の大切さアピール

 和泉市三師会・和泉市らで組織する「和泉市民健康まつり実行委員会」は9月25日、同市内で和泉市民健康まつりを開催。「健康都市いずみを目指して」をキャッチフレーズに様々なブースを設置し、市民の健康保持増進を啓発した。
 開会式では、主催者を代表し泉谷良・和泉市医師会長があいさつ。今年の大きなテーマである「糖尿病」に触れ、発症予防と重症化防止のために食事・生活習慣を見直してほしいと訴えた。また、健康寿命延伸に向け、ロコモティブシンドロームへの対策を指摘。健康まつりを楽しみながら、健康づくりを学んでほしいと述べた。次いで辻宏康・和泉市長が登壇。実行委員会の活動に謝意を示すとともに、「市としても更なる健康施策の推進に取り組みたい」と意気込みを語った。
 当日、医師会コーナーでは▽血管年齢▽体脂肪▽血糖値▽ヘモグロビンA1C▽肺年齢▽下肢静脈血栓症▽骨密度――の測定のほか、健康相談を実施。いずれも多数の市民が訪れた。また、和泉市医師会員によるミニ講演では、1.「小児ワクチンについて」村上城子氏、2.「下肢静脈血栓症(エコノミー症候群)について」川西泰徳氏、3.「動悸(不整脈)について」井野光氏――の3題が行われた。村上氏はワクチンによる予防の有効性を伝えるとともに、接種時期がくれば早期に接種するよう呼びかけた。川西氏は肺血栓塞栓症に危険性を提示し、同じ姿勢を取り続けないなど予防の重要性を強調した。井野氏は疾患を概説しつつ、生活習慣を見直すなど予防が大切と説いた。
 さわやかな秋晴れの下、家族や友達同士で訪れる方も多く見られ、老若男女が健康の大切さを学んだ。