TO DOCTOR
医師・医療関係者のみなさまへ
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府医ニュース
2024年12月4日 第3092号
此花区在宅医療・介護連携推進会議は此花区と共催し、10月1日午後、同区内で医療・介護連携此花区民講座を開催。「いつでもどこでもACP――ACPって知ってますか?」と題して、田中忠德氏(同医師会顧問/在宅医療・介護連携支援コーディネーター)が講演を行い、区民約60人が参加した。
田中氏はまず、同区は大阪市の中でも酒類の販売量が多く、生活習慣病などの割合が高いと指摘。健康寿命延伸のためにも気を付けてほしいと呼びかけた。また、理想の最期では、6割以上が「心筋梗塞などによる突然死」のいわゆる〝ピンピンコロリ〟を希望しているとのアンケート結果を示しつつ、終末期の意思決定支援について解説。高齢や病気によって自身での意思決定が難しくなる前に、医療や介護に関することや、成年後見の利用などについて、家族や医療介護法務の専門家などと話し合いながら意思決定をしていくことが重要と述べた。その上で、意思決定支援の積み重ねがACP(アドバンス・ケア・プランニング)につながっていくと強調した。
さらに、具体的な終活として、▽エンディングノート▽生前整理・物の処分▽銀行口座の整理▽成年後見制度(特に、任意後見)▽遺言書――について詳述。自身の望みをメモやエンディングノートで残しておくことが、より良い最期を迎えるための第一歩であると締めくくった。